2022年9月紀尾井小ホール主催公演―清元節《須磨の写絵》

須磨の写絵おすすめ紹介
紀尾井小ホール公演 清元 須磨の写絵

紀尾井小ホール2022年9月の主催公演は清元節です。

公演情報

紀尾井たっぷり名曲5 清元「須磨の写絵」
清元志寿雄太夫×清元志寿造
2022年9月10日(土)14時開演
詳細はこちら

場所

紀尾井小ホール
東京都千代田区紀尾井町6番5号

演奏曲目 清元《須磨の写絵》

清元《須磨の写絵》は、能《松風》に基づいており、歌舞伎舞踊のひとつである松風物の代表作です。「能」は笛や鼓などで表現しますが、本曲目は「清元節」であり、三味線で表現します。

物語は、須磨浦の汐汲みである松風・村雨の姉妹と平安初期の歌人である在原行平の恋を描いた原作《松風》を江戸後期の大衆向けに脚色し、行平の敵役を登場させています。

前半では、松風・村雨姉妹と行平が共に踊る場面があります。本公演では踊りはありませんが、能では出会う場面がなかった姉妹と行平が、共に踊る場面は清元節ならではです。
後半には松風と敵役の立ち回りが語られ、行平を一途に思う松風の新たな一面が描かれます。

料金

全席指定(税込・手数料別)
一般 :4,400円
U29:2,200円

予約方法

紀尾井ホールウェブチケット (ka-ruku.com)

出演

お話  児玉竜一
浄瑠璃 清元志寿雄太夫、清元清美太夫、清元一太夫、清元瓢太夫
三味線 清元志寿造、清元美三郎
上調子 清元美十郎
囃子  望月太津之連中

本公演では歌舞伎舞踊は付きませんが、早稲田大学文学学術院教授の児玉竜一さんのお話がありますので、清元節が初めての方でも安心して楽しめるでしょう。

今回、児玉竜一さんは、「紀尾井だより」でこの公演について語っており、そのお話は紀尾井ホールウェブサイトで読むことができます。

この記事を書いた人
福まる

大学で日本音楽史と民族音楽学の非常勤講師をしています。最近、地元の資料館で古文書整理員を始めました。お箏と地歌三味線を少し弾きます。記事を書いて、邦楽の世界をもっとオープンにするお手伝いをしたいと思っています。

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