無音の音楽

無音の音楽じーものヒトリごと

どうも、じーもです。…お久しぶりです。(笑)
最近は日差しと風のギャップがすごくて。車の中にいるだけでは暑くて季節を間違えてしまいそうですね。

さて、本日は、以前観た芸術公演に関する感想を書いてみたいと思います。

人形浄瑠璃+コンテンポラリーダンス+和太鼓

人形浄瑠璃については、よければこちらに書いているのでお読みください。

コンテンポラリーダンスについては皆さんご存じですか?
身体全体をつかって表現するダンスなのですが(よければお調べください)。

なんと、その人形浄瑠璃とコンテンポラリーダンスと和太鼓がコラボした公演があったんです。全体の中の一つの演目ではあったんですが、なんだか圧倒されてしまって…。

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それまで薄暗く見えていた客席が、スーッと暗くなり、
暗闇が辺りを包む。
そのまま舞台の方を見つめていると、中心には、いつの間にか大きな太鼓を前に
仁王立ちする一人の男性。
その男性は、お餅をつく臼よりも大きく太い棒を両手で持ち、
祈りを捧げるように天へと持ち上げる。そして、次の瞬間。
その棒(バチ?)を落とし込むように太鼓へ。
その棒はボールが跳ねるように音を奏でる…。

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そんな登場から始まっちゃって。もう、「そんなのあり??!!」みたいな感じで吸い込まれちゃいまして。

無音という音楽。

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再び空間を支配する静寂。
そこへ登場するのは、三人遣いで天を駆ける人形。
まるで生きているかのように、ゆったりと。しかし確実に。
天を駆け、宙を舞っていく。
さらにそこへ、女性ダンサーがやってきて、四肢をなめらかに。
大きく。妖艶に表現する。
この空間にメロディーなどない。音楽としてのハーモニーもない。
それでも。確かに。
音を奏で、その音を感じながら舞う一体の人形と一人の人間。
聞こえずとも。
呼吸というリズム。動きというメロディー。それぞれが生み出すハーモニー。
無音の音楽は、確かにそこに、あった。

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もうね。そんな感じで、なんだかすごいものを見てしまった気がしました。
言葉にはできないけれど、身体が感じる音楽ってあるんだなぁと感じた、そんな公演でした。
みなさんにもそんな経験、ありますか?

それでは今日はこの辺で。みなさん、今日もよい一日を。

この記事を書いた人
じーも

母が箏を教えていることもあり、小さな頃から箏の音色を聞きながら育つ。
まんまと母の策略にはまり、小学校高学年から尺八を始めることに。初めは全く鳴らずに苦しんだが、少しずつ魅力を感じ始める。(続きはメンバーページをご覧ください)

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