「邦楽ジャーナル」3月号で紹介されているウクライナ・キーウ(キエフ)在住の尺八奏者・セルゲイ・マキシメンコさんですが、その後を邦楽ジャーナル編集長の田中隆文さんから聞きました。
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尺八奏者のセルゲイ・マキシメンコさんはモンテネグロ育ちのロシア人、現在の国籍はウクライナです。
ウクライナには尺八の教授者がいなかったため、自己流で始めたというセルゲイさん。その後、様々な方との出会いを経て、日本で尺八のレッスンを受け、製管も学ぶことができたそうです。
2013年にはCDアルバムをリリースし、尺八の指導・演奏を行うなど活躍されています。
そんなセルゲイさんの1本の演奏動画が、2022年3月4日にYouTubeに投稿されました。
尺八で「荒城の月」を演奏するセルゲイさん。その背後には銃が…。
セルゲイさんが住んでいる場所は、ウクライナの首都キーウです。
キーウといえば、近郊でロシア軍から攻撃を受けているシーンをニュースで見た方も多いかもしれません。
彼は、銃を手にしても、尺八は手放すことはありません。
銃を持って戦わないといけない悲惨な戦時下においても、尺八は彼にとって心の拠りどころとなる、大切な存在なのでしょう。彼の尺八への愛が感じられます。
そして、彼はこのように話しています。
「Will be the day of victory and we’ll play together!」