東京・天王洲アイル 謎の巨大三味線壁画を追う!

東京・天王洲アイル 謎の巨大三味線壁画を追う!レポート

この記事は、別サイト「ほうがくのわ」より提供を受けています。

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東京都品川区の臨海部にある天王洲アイル。
綺麗に整備され、オフィスビルや高層マンション、おしゃれなカフェなどが運河沿いに立ち並ぶ地区です。

筆者はよくこの辺りのカフェにノートPCを持ち込んで作業をしています。
新東海橋を渡り、りんかい線 天王洲アイル駅の方面に向かって自転車を漕いでいると、いつも目に飛び込んでくるのが巨大な壁画。

三味線を弾く女性が描かれているのですが、これは一体何なのか…?調べてみました。

東京・天王洲アイル 謎の巨大三味線壁画を追う!

新東海橋から三味線壁画を望む

壁画のある場所

壁画は、天王洲運河に面しており、巨大なキャンバス…ではなく、ビルの壁一面に描かれています。
そのビルとは、「東横INN品川港南口天王洲アイル」でした。

東横INNさんは大手ビジネスホテルチェーンですね。

ちなみに、ホテルから天王洲運河を挟んだ向こう側には、テレビ東京の天王洲スタジオがあります。
テレビ東京の番組を見ていると、スタジオの窓の外にチラッとこのビルの三味線壁画が映る時がたまにあります。
テレビをよくご覧になる方は、ぜひ探してみてください!

作品の正体

建物のそばまで近づいてみましょう。

壁画があるのは、ホテルの正面玄関の真裏に当たります。

東京・天王洲アイル 謎の巨大三味線壁画を追う!

真下から見上げると、いかに巨大な壁画かを実感できます。
左右の窓に対応させると、建物のちょうど2階〜11階。つまり10階分の高さ!

東京・天王洲アイル 謎の巨大三味線壁画を追う!

壁画の右下部分に作品の解説があるのを発見しました。

東京・天王洲アイル 謎の巨大三味線壁画を追う!

この作品は2019年に作られ、タイトルは「”The Shamisen” Shinagawa 2019」、作者はアメリカ カリフォルニア州生まれの「ARYZ(アリス)」さんという方であることが分かります。
浮世絵を題材にして描かれたものなのですね。

TENNOZ ART FESTIVAL

では、なぜこんな街中に、こんな壁画が描かれたのでしょうか。

実はこの作品、「TENNOZ ART FESTIVAL」というプロジェクトで作られた一作品でした。

本プロジェクトは、「アートの島=天王洲アイル」を舞台に、TENNOZ ART FESTIVAL 2019からの継続作品を含めた計10箇所・10人のアーティストによる壁画や立体アート展示による国内最大級のMURAL PROJECTです。水辺とアートをキーワードに賑わいと魅力あるまちづくりを推進する天王洲アイルにおいて、運河沿い建築物への大型壁面アート、品川区の公共桟橋待合所や公園施設への壁面アート、桟橋空間における立体アートの展示、駅通路での壁面アートなどの展示により「アートの島=天王洲アイル」を印象付けるシンボリックな展示を行います。
このプロジェクトを通じて、屋外アートと屋内アートの活用による天王洲アイルの魅力あるまちづくりを創造し、水辺で出会う日本文化とアートのコミュニケーションを図ります。

引用元:TENNOZ ART FESTIVAL公式サイト

言われてみれば確かに、天王洲アイルの街中の様々なところでアート作品を見かけます。
屋外に設置されたアート作品も多数あり、それによって、天王洲アイルの街をより彩り豊かにしており、とても面白いプロジェクトだと感じました。

たくさんのビルと肩を並べてそびえ立つ圧巻の三味線壁画。
和楽器好きの方は、ぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか。
筆者のおすすめビュースポットは、天王洲運河にかかる新東海橋の真ん中です!

この記事を書いた人
櫻樹

ほうがくのわ 代表/和楽器音楽プロモーション&企画屋
和楽器音楽好きが集い、相互交流を楽しんだり、情報交換やコラボレーションを実現したりするための場を作りたい!という思いで、2007年に「ほうがくのわ」を立ち上げ活動開始。(続きはメンバーページをご覧ください)

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