「阿波おどり」といえば…
阿波おどりといえば、高円寺!いやいや南越谷!なんて思っていませんか?
阿波おどりは、「阿波の国」徳島県の盆踊りです。
ここ数年は、開催にあたり全国的にお騒がせしておりますが、徳島県民はただ「踊りたい!」「踊りが観たい」それだけを願っています。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止により、今年 2021年も例年通りの開催にはなりません。規模を縮小して実施する方向です。
踊りに参加する連(チーム)もずいぶん少ないと聞いています。
※踊りのチームのことを連(れん)と呼び、十数人から100人以上の人数になる連もあります。ファンには推しの連もあり、「○○連の女踊りがいい」、「○○連の三味線が最高」などと論議を交わしているようです。
「手をあげて、足を運べば阿波おどり」
こう言われていますが、さあ本当に踊れるでしょうか。
やってみてください!
初めての方は皆、ロボットみたいな踊り方になり、テレビで見るようには踊れないはずです。私たちが教わった行進とは違い、阿波おどりは右手と右足を同時に出すのです。
阿波おどり開催期間中には即席の「にわか連」があり、その日に初めて踊る観光客でも、演舞場で踊るチャンスがあります。期間中には毎日開催されますので、どうぞご参加ください。
「同じ阿呆なら、踊らにゃ損損!」
また、徳島県では、運動会の競技のひとつとなっている小学校もあるほど。
幼いころからの英才教育です。
PTAや地域住民の方が鳴り物を演奏したり、まさに地域密着型!
情熱の二拍子 鳴り物と踊り
阿波おどりに欠かせない鳴り物(楽器)と踊りをご紹介します。
鉦(かね)
リズムをつくるバンドマスター
カンカンとよく響き、中心となるメンバーが演奏しています。
太鼓 大太鼓・締太鼓・鼓
ずんずんと響く大太鼓、軽快なリズムを刻む締太鼓と鼓。
竹や木魚を使っている個性的な連もあります。
笛(篠笛・みさと笛)
高い音でメロディを担当。
お囃子だけでなく、さくらさくらなどの童謡・唱歌を演奏することも。
三味線
ぞめきを演奏し、鳴り物を主導しています。民謡も担当。
最近では、三味線がいない連もあり、寂しく感じます。
阿波おどりにも流行りあり。
主な楽器はこんなものでしょうか。
魅力的な踊り子
女踊りに男踊り。
なかには連のメインキャラクターとなる人物もいますので、それを見つけるのも楽しみ。
あとは、ちびっ子達のかわいいこと。
また、掛け声も魅力のひとつ。
「やっとさー、やっとやっと」
「一かけ二かけ三かけて、しかけた踊りはやめられぬ」など。
改めて考えると、阿波おどりはWagicの掲げる邦楽「日本の楽器で“奏で・歌い・踊る”音楽」の理念そのものです。
ちょっと変わった楽しみ方
おすすめは毎年8月11日に開催される「選抜阿波おどり前夜祭」です。
オール有名連の総踊りが圧巻!
さあ、はじまるぞ!という気概にあふれた踊りで迫力がすごい。
開幕前でもあり、街中もそんなに混雑していなく、ホテルの料金も少しお安いかもしれません。
また、出張でお盆をはずして8月上旬に徳島へ来た方は、夜に新町川付近に出かけてみてください。あちらこちらから鳴り物が聞こえてきて、本番さながらに練習する踊り子達を見かけることができ、ちょっと得した気分に。(衣装は着ていません。どうぞ、悪しからず)
そうは言っても、8月12日~15日の本番に演舞場で観るのが一番迫力もあり、素晴らしい踊りが堪能できます。
残念ながら、今年も演舞場での踊りを観ることは難しそうです。
2022年こそは、熱い徳島の阿波おどりが観られることを願っています。
・2021年8月12日(木) 前夜祭
・2021年8月13日(金)14日(土)選抜阿波おどり
徳島市サイト 「2021阿波おどり~ニューノーマルモデル~」について